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2016年7月17日 (日)

古いアメリカ舞曲による組曲

今日は私の好きな吹奏楽曲の中でも古典的なものを紹介します。

ロバート・ラッセル・ベネット作曲「古いアメリカ舞曲による組曲」です。

この曲は最初はあまりピンとこなかったのですが、実演に接してイメージが大きく変わりました。その実演は、上記の録音と同じフレデリック・フェネル指揮東京佼成ウインドオーケストラの金沢公演でした。かなり前で県立音楽堂もまだなく、歌劇座と名称を変える前の観光会館でした。

今思えば、中高生にはあまりピンとこないプログラムだったような気がします。どの曲もフェネルの十八番の曲ばかりでした。J.S.バッハの「幻想曲 ト長調」、リストの「ハンガリー狂詩曲第2番」、ホルストの「ムーアサイド組曲」「吹奏楽のための組曲第1番」などが今でも記憶に残っています。そのなかで「古いアメリカ舞曲による組曲」は一番最後に演奏されました。

この曲は全部で5曲から構成されています。

1曲めはケークウォーク。2拍子の黒人発祥のダンスだそうです。ドビュッシーの「子供の領分」の中の「ゴリウォーグのケークウォーク」が有名ですね。

こんな感じの「タタッタタッタッ」というリズムが多用されています。とてもリズミカルで楽しい曲です。また、この中のダンスのスタイルのいくつかはジャズの大元になっていますから、思ったよりも馴染みがある感じがするかもしれませんね。ジェイムズ・カーナウによるセレクションでは、この曲が終曲の3曲めにセットしてあります。

2曲めは「ショティッシュ」。元はスコットランドのフォークダンスだそうです。ポルカの派生のダンスだとも言われています。ちょっとゆっくりですが、少しはねたリズムがジャズのスウィングに派生していったとも言われています。ただスウィングは楽譜は通常、楽譜上は記譜されていないのですが、この曲ではちゃんとリズムとして記譜してあるそうです。

3曲めは「ウェスタン・ワンステップ」。調べてみるとこの曲のことばかり引っかかるので、あまり詳しいことはわかりませんでした。どうやらチャールストンというダンスが元ネタのようです。8部音符が連続するなかなか激しいタイプの曲です。カーナウによるセレクションでは1曲目にセットしてあります。

4曲めは「ウォールフラワー・ワルツ」。「壁の花」とは、ダンスパーティーで誰にも誘われずぽつんと立っている女性のことだそうです。なかなか寂しいタイトルですね。いわゆるスローワルツですが、やはりブルー・ノート・スケール的なジャズっぽいスケールがちょこちょこ感じられますね。

5曲めが「ラグ」。いわゆるラグタイムです。おそらくジャズの大元として一番知名度があるのではないでしょうか。スコット・ジョプリンの作品などが有名ですね。この曲に関して上記の金沢公演で記憶に残っているのが、途中のブレイクで拍手が入ってしまったことです。それだけ吹奏楽関係者の中でも、この組曲は知名度が低かったということでしょう。

現役のときに演奏しておきたかった曲の一つですね。全体的にとてもわかり易い曲なのですが、おそらく難易度は高いと見ています。スクールバンドでは、カーナウのセレクションが難易度も下げてあっておすすめです。

上のAppleMusicのリンクは、まさにフェネルの十八番が収録された非常に良い録音だと思います。最後のホルストの組曲とアンコールはライブ録音ですね。ただ、ホルストの組曲はバスドラムが3曲めのマーチでちょっとミスってます(笑)それが逆にライブ感出ていて面白いですね。アンコール曲は上記の金沢公演でも演奏されました。たしかイスラエルあたりの民族舞曲を元にしていたように思います。これもかっこいい曲ですね。

言ってしまえば地味な曲ではないかとも思います。しかし、ハマった人にはとてもおもしろい曲です。日本の吹奏楽関係者はどうしてもコンクール中心の選曲になりがちなので、こういう曲ももっと聴いて欲しいですね。

それではごきげんよう。
 

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