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2017年7月 3日 (月)

NOW2017CD課題曲インプレッション

課題曲関係をもう少し聴いてみました。

スコアを見たわけではないですし,私自身はソルフェージュが非常に弱いので,和声進行などはよくわからないので,あくまで聴いただけの印象です。

なにせ現役ではないので,課題曲自体聴くのはこれが初だったりします。とりあえず,CDの順番通りに行きます。

  • 課題曲3 保科洋作曲「インテルメッツォ」

保科洋さんはもう80を越えたベテラン作曲家です。吹奏楽だけでなく様々な形で音楽を発表されています。

吹奏楽コンクール課題曲はもう4曲目だそうで,私は実は一番最初の「カンティレーナ」という曲を知りませんでした。

インテルメッツォはドイツ語で間奏曲の意味になりますが,一般的なイメージではオペラなどの幕間に演奏されるものではないでしょうか。これは独立した作品ですので,Wikipediaでは下の方に書いてある独立した器楽曲の意味でとらえるべきでしょう。

リズミックな部分があまりなく,繊細の部分とおおらかに盛り上がる部分でできています。吹奏楽のオーケストレーションがよくわかっているからこそできた作品という印象です。

吹奏楽の作品ってマーチ以外でもイケイケドンドンなイメージの方が多いと思いますが,こんな曲だってあるんですよと言える曲だと思います。

どこかでドビュッシーの作品のようだとみたような気がするのですが(2chだったかな?),なるほど言い得て妙ですね。響きの移り変わりがそれを感じさせるのかもしれません。ドビュッシーよりは堅牢なイメージですが。

ただ,吹奏楽コンクールで実際に演奏するとなると,恐ろしい曲になります。

あまりリズミックでないと言うことは,ハーモニーの濁りが見えやすいということでもありますから,楽譜を見た印象以上に実は難しい曲ですね。

それと美しいのですが演奏時間が長めなので5分を越えそうです。吹奏楽コンクールは課題曲と自由曲を合わせて12分という時間制限がありますから,自由曲に時間を多く使いたい団体からは敬遠されそうです。

スケルツォという言葉から派生した音楽用語をタイトルに持つ曲です。

タイトル通り,楽しい雰囲気の曲です。作曲家の江原大介さんは以前「躍動する魂」というモダンなスタイルの曲を作曲されていたのですが,今回はとてもわかりやすい曲になっています。わかりやすいというと簡単でつまらない曲のように取られるかもしれませんが,技術的には簡単になるように注意深く作曲されてはいるものの,小品としてとても楽しい曲となっています。オーケストレーションもかなり気をつかって書かれているのではないでしょうか。吹奏楽ってオーケストラよりも良い感じで響かせるのが難しいのだそうです。そこがうまくできている印象ですね。

中学生に人気出そうな気がします。

上記のマーチスタイルではない2曲は,音楽的に充実した部分も感じ取られる佳作ではないでしょうか。ただ,こういった作品でも課題曲ってその年度が終わると演奏されなくなっていくんですよねぇ。「スケルツァンド」なんかオープニングとして定番化しても良い曲のように思うのですが。

  • 課題曲2 木内涼作曲「マーチ・シャイニング・ロード」

吹奏楽コンクール課題曲でよく見るタイプの課題曲のスタイルを踏襲したマーチです。オーソドックスなので,人によっては面白くないという人もいるかもしれませんね。私はあくまで聴いた印象だけなのですが,すごいよくまとまった曲だなと感じました。正直,このレベルできちんと曲をまとめることができるのはすごいと思います。

最後のフレーズですがトランペット1オクターブ上にしたかったんじゃないかなぁ。課題曲では中学生でも演奏可能なようにという制限があるので,そこが作曲される方苦労するところではないでしょうか。

  • 課題曲4 西山知宏作曲「マーチ『春風の通り道』」

これまたオーソドックスな吹奏楽コンクール課題曲のスタイルで書かれたマーチです。ただ,部分部分で独自色を出そうとしたところが感じられます。そこが時には違和感になるところもありますね。個人的には第2マーチに相当する部分のつながりがすっきりしませんでした。

ただ,先ほどの「マーチ・シャイニング・ロード」よりも演奏者の人気は高そうな気がします。というのも,まとまりが良いと言うことは,上にも書いたように人によっては面白みに欠けると捉えられることもあるからです。ちょっと変わったところがある方が,中2心をくすぐるような気がするんですね。

また,テンポ設定次第ですが,今回のCDではもっとも演奏時間が短かったので,それだけで選ぶ団体もいそうなのが,ちょっと心配です。そういった団体には結構罠が待ち構えていそうな気がします。

マーチはどちらも適度に課題が与えられて,そこをクリアできているかが見えやすいような気がします。課題曲としてよくできているなと思いました。ただ,どちらもスタイルが吹奏楽コンクール課題曲のものなので,やはり年度をまたぐと演奏される頻度は減りそうな気がします。

  • 課題曲5 河合清裕作曲「メタモルフォーゼ~吹奏楽のために~」

モダンなスタイルの曲なのですが,最初聴いたときあまりそういったイメージがありませんでした。数回聴くとモダンな要素が結構多いと感じますが,それはおそらく和声が比較的わかりやすい感じだからではないかと思います。部分的な楽譜の話だけ見ると分母が16分になったり32分になったりしているそうなので,リズム的な部分での「変容」が重要視されている作品かもしれません。

拍子感もしっかりあるようで,なんだか日本の太鼓のリズムにあるようなだんだん細かくなるリズムを楽譜に落とし込んだような部分もありました。

ただ,しっかりと楽譜を読める団体であれば,実は「インテルメッツォ」や「スケルツァンド」よりも簡単に感じるかもしれないと思いました。

「インテルメッツォ」や「スケルツァンド」は良い意味で演奏者に委ねられた部分があるような気がするのですが,「メタモルフォーゼ」は逆に作曲者が楽譜に強い拘束力を持たせているように感じます。その分楽譜をきちんと読み取れれば,その力がそのまま演奏に生きてくるのではないでしょうか。

モダンなスタイルの曲にはこう言った傾向が強いのではと思っていますが,「メタモルフォーゼ」もその一つではないかと感じました。

今回のNOWのCDですと音楽的な意図を持って,しっかり課題曲が演奏されるので私のように実際に演奏するわけではない聴くものにとっては非常にありがたいです。

参考演奏は上手なのですが,あえて過剰な表現を廃しているので,聴くだけの人間にとってはちょっと物足りないのです。自分で指揮するとかなら,逆に参考演奏の方がありがたいですね。

以上,今年の課題曲の印象を述べてみました。これらの曲も練習を重ねたコンクール本番の演奏を聴くとまた印象が変わるものです。

私は吹奏楽コンクールの演奏よりも,プロの演奏を好みます。当たり前のように思うかもしれませんが,こと吹奏楽の世界ではプロよりもコンクール金賞団体を重視する傾向があるように感じます。もちろん練習を重ねた素晴らしい演奏は感動に値するのですが,コンクールの場合上でも述べた制限時間の関係もあって,カットが多かったりテンポが自分のイメージ以上に速かったりして単純に受け入れられない部分もあるのです。

そんな学生たちにこそ,このCDは聴いてもらいたいですねぇ。また,吹奏楽になじみのない方でも聴いていただきたいものです。

ぜひどうぞ。

それではごきげんよう。

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