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2017年7月19日 (水)

リアリティからの温故知新

特にゲームなどでよくあることなのですが,リアリティが増すこと=楽しめることにはつながらないのが,面白いものです。

古いところでいえばプレイステーションで発売されているグランツーリスモシリーズなどは,車の挙動を徹底的に計算し,きちんと物理法則に則った形で再現しています。これを面白いと感じる人が多かったからこそ,このシリーズは売れたのだと思います。

ところが,私はあまり合いませんでした。

求めているものが「ゲーム」なのか「シミュレーター」なのかという違いだったのでは,と今では思います。

このあたりは映像などでもあるかもしれません。何年か前の大河ドラマの「平清盛」の映像は非常にリアルな作りだったのではと思います。ところが視聴者からは「画面が汚い」と言われていたことがあったように記憶しています。ドラマそのものは評価できるほどきちんと見ていないのですが,私は映像の作り方は結構好きでした。

特に時代劇は時代考証などを突き詰めると結果的に違和感が増えてしまうことがあるのかもしれません。

例えばお歯黒を本当にきっちりするようにしたとして,時代考証としては正しいはずなのに,現代の美的感覚では多くの人は美しいとは感じないでしょう。

リアリティが増すことは,ある意味作り手の職人芸的なこだわりが必要ではないでしょうか。ところが,受け取る側がそのこだわりを受け入れるだけの経験を積んでいないと,せっかくのこだわりが意味の薄いものになってしまうようにも思えます。

漫画などでの描き込みの細かさ,映画やゲームなどでのコンピューターグラフィックスの作り込みや解像度の上昇,音楽での音質の向上などは良いことではありますが,それらの「面白さ」の本質ではないでしょう。ですが,こう言った要素を感じ取れるだけの経験値を私たちが持っていると,作品の「面白さ」にさらに上乗せされて,より「面白い」のではないでしょうか。

ですが同時に経験が増えると,その経験から外れたものを受け入れづらくなるということもあります。上記のグランツーリスモシリーズなどが私にとってはそうでした。

リアリティを感じ取れるだけの経験値は,同時にコンテンツの楽しみ方を型にはめる可能性が高いということですね。

多くの人は新しいものに対して否定的になりやすいのではと最近は感じています。

完全には無理ですが新しいものに対してなるべくニュートラルに対峙していくよう,あえて意識していくとうのは結構大事かもしれません。そうするとそれまでの経験値の蓄積も活きてくるのではないでしょうか。

んー,なんとなく勉強でもそうかもしれませんね。

知識が増えるだけでは面白くないです。知識を蓄えた上で新しい知識,経験,考え方にニュートラルに接することで,それまで蓄えた知識がどう使えるのかを考える。

これが「面白い」のかもしれません。

温故知新というのはこういうことかもしれませんね。

また,あらためて意識していきたいものです。

それではごきげんよう。

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